じゆうこう
小さな暮らしと自由 作者 おおやまさとこ

大山紗都子
小さな暮らしと自由 / 5
2025年12月28日

自由ってなんだ

2年前の10月、SNSを眺めていたら、次々と流れてくるパレスチナの状況に衝撃を受けた。家族の遺体が入ったビニール袋を持って逃げ惑う人々。この小さな袋に、人間の体が・・・?


たくさんの子どもの遺体。震える子ども。ボロボロの、千切れた手足。生きながら焼かれる人。大切に育てたオリーブの畑も焼かれ、家も、学校も、病院も爆撃され、土地も、命も奪われるパレスチナの人たち。私は知らなかった。70年以上前のイスラエル建国時からパレスチナは占領され、虐殺が繰り返されてきた。イスラエル軍に資金を送る国。人を殺して儲ける企業。それを容認している世界。


私が今立っている「自由」や「平和」な世界ってなんなんだろう?心と体が半分になったようだった。だけど、私が絶望している場合じゃない。できることもあることを知った。


日々の生活で、イスラエルの軍事力に加担しないものを選ぶということは、そのひとつだ。買いものの時や、カフェを選ぶ時に選択肢がある時は、払ったお金のその先を想像してみること。決して小さなことじゃない。遠い国のことでもない。世界はひとりひとりでできている。私たちは、全員が自由になる道も選べる。(登場人物のセリフ。紙パックのオレンジジュースを手に)産地は・・・販売会社は・・・


大山紗都子(おおやま・さとこ)

1987年秋田県仙北市生まれ。税務署職員を辞めたのち飲食店・ライブハウス店員を経て今は東京・新宿にあるビア&カフェ ベルクで忙しく働きながら同店のイラストレーターとしても活動中。4コマ漫画の連載は初。

illustration | 大山紗都子
title calligraphy | 大山紗都子


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